最近再び注目を集めている研ぎ出し仕上げ。人研ぎ(人造石研ぎ出し)やテラゾーとも呼ばれている、古くからある左官仕上げの技法のひとつです。
モールテックスの姉妹品であるビールストーンはそんな研ぎ出し用の左官材。
今回はこれでバーカウンターを施工しました。
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ビールストーンパウダーと呼ばれる基材を練ったものに、種石を混ぜて施工箇所に塗り付けます。基材は白色なので、着色できますし種石との組み合わせで無数のバリエーションが作れます。
カウンターの立ち上がり部分には型枠を作り材料を流し込みます。
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硬化したら表面を研削していきます。石の断面が出て、平らになるまでひたすら削っていきます。
ダイヤモンドの刃が三枚ついている機械でひたすら削ります。小口はディスクサンダーで削ります。
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しばらく削り、さらに番手を上げながら削ると次第に石が見えてきます。
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ある程度研削するとピンホールが出てきます。
この穴を基材で埋めます。
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穴埋め材が硬化したら余分な表面の材料を削り落とします。
さらに微細な穴を埋める作業をもう一度行います。
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ダイヤモンドレジンパッドで研磨を続けていくと、800~1000番くらいで光り始めます。
さらに研磨を続けて3000番でフィニッシュしました。
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今回使用した種石はオリエンタルという輸入されている種石です。初めから数種類の石がミックスされていてカラフルです。基材は照明の関係でクリーム色に見えますが白色です。
種石の粒度は5~6mmぐらいが大きなものです。
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もう少し大きな石を入れたいところですが、この石は現在このサイズ(6mm)までしか輸入されていません。
他の石材で国内流通しているものを入れることも可能です。
一枚の石の塊のようなカウンターができました。
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